最高のパフォーマンスを引き出す指導とは

2016-01-12

小林 明美(こばやし あけみ)です。

 

 

 

部屋の片隅から、古い楽譜がたくさん出てきました。
ここはこう気を付けて歌うの、とかの注意書きで真っ赤になってる楽譜です。

懐かしい!!

 

 

こう見えて(どう見えて?(笑))学生時代は声楽を学んでいました。

はい、あのオペラ歌手さんのようなきれいな歌声を響かせるアレです(^^)

 

 

中学生のころ、近所にお住まいだった声楽の先生から
「この子は顎が発達してないから、歌はムリ!」と弟子入りを断られたのを忘れて(笑)、

好きで歌ってるうちになんとか短大の音楽科に潜り込めたという感じでした。

 

 

 

その当時、二つの真逆なタイプの指導を体験することになりました。

未だに忘れられない体験です。

 

 

お一人は普段指導してくださっていた師匠。
短大の助教授。

 


基本的には褒められることは一切ありませんでした。

するとなんだかねえ、やってもやっても「出来てない」ばっかりで・・・
とても怒られるばっかりで、イライラさせてしまって・・・

だんだん萎縮しちゃってですね・・・
師匠の前で身体は硬くなるし、楽しくない。つまんない。

 

練習してもしても、「どうせ下手なんだし~」って

セルフイメージが「出来ない子」になっちゃって

ますますダメになっちゃってました(笑)

 

 

 

これが1つめのパターン。

 

 

もうひとつが、

 

 

 

私の師匠のお師匠さんによるレッスン。

月に一度レッスンいただいていたのですが、
とにかくこの師匠のレッスンが楽しみでした。

 

師匠と歌うことそのものが楽しいし、声が出るんです。

いつも以上に。

 

 

 

「そうそう、そうよ!」「そのまま、そうそう」

 

 

これしか覚えてないんです(笑)

どこがダメとか、どこが出来てないから「こうしなさい」じゃなく

 

「そうそう、そうよ!」「そう!そうよ!」と言いながら

ご自身も一緒に歌ってくださる。

 

 

「のびやか」に・・・

声ものびやかに、身体も柔らかくのびやかになる・・・

 

 

するとね、自然と普段以上の声が出ました。

歌い終わって我に返って「今何が起こったんだろう?」ってキョトンとするくらい。

 

 

 

自分で知っている以上の能力を発揮できた感覚でした。

 

 

出来てないところに関しては、
最後に「ここと、ここはもうちょっとこうして」という指導。

 

 

 

 

この2つの体験の違いは強烈でした。

 

 

 

 

 

出来ていないところに意識を置いていて
自分のことを「出来ない子」とインプットし
萎縮し、自信を無くし、身体が縮こまっていくのと

 

 

ありのままをOKにしていくことで
「これでいいんだ」とのびやかになれて
最大限のパフォーマンスが発揮できる、

とでもいうのでしょうか。

 

 

 

このことは

何かの指導の場はもちろん、それだけじゃなくて、

コミュニケーション全般に通じるものを感じてて。

 

 

 

誰かと向き合うとき、

ダメなところに意識を置くのか、

その人の素晴らしさに意識を置くのか・・・

 

 

何に意識を置くか、どこを見るかで

与える影響は大きく違う・・・そして、

現実も結果も大きく変わっていくのですね。

 

 

もちろん自分自身に対しても(^^)

自分のセルフイメージによる影響は計り知れませんね。

 

 

 

 

 

若い頃に素敵な体験をすることが出来てました。

「あの先生苦手~!」なーんて友達と話すだけだったんですけどね、

こんな気づきにつながるとは(笑)

 

 

全ての体験に感謝です(^^)

 

今日もお元気で。

いつもお読みいただきありがとうございます。